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【フェイクニュース】世界的な課題に…対策は 台湾のオードリー・タン氏に聞く
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SNSで溢れるフェイクニュースは世界的な課題となっています。
台湾でデジタル担当相を務めたオードリー・タン氏に対策を聞きました。
先週。
来日したオードリー・タン氏が、日本テレビの単独インタビューに応じました。
タン氏は、AIで巧妙化するフェイクニュースの対策にも取り組んでいます。
台湾 オードリー・タン氏
「誤情報が拡散されてから、『それは事実ではない』と否定するやり方は効果的ではありません。(その時点で)多くの人はすでに物事を極端に捉えてしまっているからです」
「これに対処するには、誤情報をあとからを正すのではなく、むしろプリバンキングが必要です」
「(プリバンキングは社会への)予防接種のようなものです」
「プリバンキング」とは、偽情報やその手口などを事前に人々に警告すること。
タン氏自身が制作した、プリバンキングの動画です。
俳優を雇い、自らの話し方や動作を演じてもらい…。
AIが俳優の顔をタン氏の顔に置き換えて動画を生成。
フェイク動画がどのようにできるのかプロセスを示したのです。
台湾は、中国からとみられる様々なフェイクニュースの脅威にさらされています。
台湾 オードリー・タン氏
「彼らは分断の種をまこうとして、『ほら、民主主義なんてなんの成果も出さない。民主主義は混乱を招くだけだ』というのです」
「やがて本物と偽物の区別がつかなくなる日が来るかもしれません。だから常に情報の出所を確認し、うのみにしないでください」
また、多様性を否定する政策が、社会の分断を招いているとの見方については…。
台湾 オードリー・タン氏
「他者を『自分とは異なる人たち』と切り捨てて悪者扱いし、相手も同じように返す。そうなると社会は分断してしまいます」
そして自らが性別を男性・女性の枠組みにあてはめない、
「ノンバイナリー」を公表していることにも触れ、
次のように話しました。
台湾 オードリー・タン氏
「入閣のとき性別欄も所属政党欄にも『該当なし』と記入しました。私を現す属性が何であるかは問題ではないのです。人との対話にオープンであること。それが私の基本姿勢です」
(2025年5月18日放送「ストレイトニュース」より)