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大阪はヒガシが熱い!城東区「森ノ宮」はJRと地下鉄1本でキタ・ミナミ・万博へ…期待感が土地価格アップに 大阪公立大学のキャンパスも9月に開設 「路線価」公表(2025年7月1日)
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7月1日発表された「路線価」。
大阪での注目は「キタ」や「ミナミ」ではなく、
「ヒガシ」です。
国税庁が1日発表した土地の評価額「路線価」。
近畿は3年連続の上昇となりました。
最も高かったのは、42年連続で「阪急うめだ本店」前。
1平方メートルあたりの価格は2088万円です。
一方、去年の26位から6位に躍り出たのが、
上昇率は15%、城東区「森ノ宮」です。
森ノ宮駅からは、JRと地下鉄で「キタ」「ミナミ」「万博」に1本で行くことができ、
大阪市のヒガシの拠点としての期待感が土地価格を引き上げています。
実はいま、大阪は「ヒガシ」が熱いんです。
去年3月の公示地価でも城東区は上昇率3位にランクイン。
「大阪城公園みたいな大きな公園や、小さめだけどわりと大きい公園もめっちゃあって、毎日違う公園に行ける」
「人通りは多くもなく少なくもなく住みやすい。キューズモールもあるので、家族連れ(向け)の店も多いのでありがたい」
今回の躍進にはもう一つ「理由」が。
約2か月後の開設が迫る大阪公立大学の「森ノ宮キャンパス」です。
教職員や学生ら約6000人が通う予定とあって、
駅周辺はマンションの建設ラッシュです。
「やっぱりすごくにぎわいが増えている。学校が来るからかね。ちょっと土地が空いたらと思ったら、すぐワンルームマンションが建つ。3軒くらい古い家がなくなったら、ワンルームマンションになる」
また、3年後には大阪メトロ中央線「(仮称)森ノ宮新駅」も開業予定で、
「ヒガシ」の勢いはこれからも続きそうです。
一方、近畿で上昇率が最も高かったのが、
兵庫県有数の観光地・豊岡市の「城崎温泉」。
その駅前の路線価は上昇率24.2%と近畿でダントツ。
全国でも7番目の上昇率を誇っています。
背景にあるのが…
(つちや旅館 山田一輝館長)「世界各国の人が城崎に来ている印象を受けます」
(外国人観光客)「とてもリラックスできていい経験ができました。いろんな温泉をめぐったり、お茶も飲みました」
専門家によりますと、外国人観光客数がコロナ禍前を上回っていることや、
多くの人が「素泊まり」を選び、周辺の飲食店需要が高まっていることが、
地価上昇に影響しているそうです。
飲食店「城崎ときわガーデン」も、利用者の8割ほどが外国人なんだそう。
(城崎ときわガーデン 中村圭那さん)「増えてきている実感もありますし、お店からしたらありがたいですね、利用していただけるのは」
万博開催中の関西。
盛り上がるインバウンドが土地価格にも弾みをつけています。